綿(わた)とは、アオイ科の植物の名前です。仲間には南国の花ハイビスカスや、野菜のオクラなどがあります。また綿(わた)の種から取った繊維を綿花(めんか)と言い、これも綿(わた)と呼んでいます。主に中国、アメリカ合衆国、ブラジル、旧ソ連、インド、パキスタン、トルコ、エジプトなどで作られています。私達が一般に綿(めん)という時は、その綿花の繊維を使った製品(布など)の素材をさす事が多いようです。
TOPへ
アメリカ合衆国で生産されている綿花の総称。アメリカンコットン。主に中長繊維綿のアプランド綿(米綿種)が栽培されていますが一部スーピマ綿なども栽培されています。アメリカ合衆国は世界第2位の綿花栽培国です。また、生地屋さんでアメリカンコットンと言えば、一般的にアメリカ合衆国産のプリント生地(アメリカンコットンプリント)を指している場合が多いようです。
道草)アメリカンコットンを企画しているのは米国企業ですが、生産国は様々です。アメリカやヨーロッパだけでなく、日本製や韓国製のアメリカンコットンも輸入されています。巻き板や布の耳に生産国がプリントされていることがあります。一度確認してみてはいかがでしょうか。
TOPへ
エジプト産の綿花の総称。エジプト産の綿は、繊維が長い超長綿(ちょうちょうめん)が多く、長さや強さで特に優れています。細番手の高級糸が作れるので薄地の織物やカタン糸等に使われています。エジプト綿と言えば、日本でも有名な高級綿の代名詞ですね。
TOPへ
インド産の綿花の総称。インドでは綿花の栽培が盛んですが、高級綿を産出する所と、そうでない所のギャップが大きく、全体的に見ると比較的品質は落ちると考えられています。一部の超長綿の品質は非常に優れていますし、徐々に品質は上がって来ています。特にインド綿の製品は、薄地の高級品から厚地のインテリア用まで地域色豊かですので、皆さんの中には、すでにお使いになっている方もいらっしゃることでしょう。
TOPへ
主にアメリカ合衆国のカリフォルニアで栽培されている綿で、繊維長3〜4cmの超長綿です。光沢もあり、細さとしなやかさも十分な高級綿です。夏の衣料に使用されており、最近良く見かける様になりました。
TOPへ
南米ペルー産のピマ種の綿花。繊維長3.5cmの高級綿。カリフォルニア産のスーピマ綿のもとになったと言われています。この他にもペルーではデルセロ種やスーピマ種などの超長綿も栽培されています。
TOPへ
カリブ海の西インド諸島で産出される超長綿で、シーアイランドコットン(sea island cotton)と呼ばれます。綿の中でも最も繊維が長く、しなやかさと光沢の美しさから、世界でも最高級の綿とされています。日本でも夏の高級服地として見かけます。専門店では一着分で10万円以上するものもあります。値段も超高級ですね。
> 協同組合西インド諸島海島綿協会
TOPへ
有機栽培の綿で、米国の協会で特に認定されたものを、オーガニックコットンと呼んでいます。米国の有機栽培農業運動から生まれた綿です。栽培方法の違いによる区分で、品種の違いではありません。環境保護の観点から高く評価されています。ただし、一般の綿花についても農薬の残有量に問題ありませんし、赤ちゃんに使用しても、もちろん十分安全です(実際使われている訳ですが...)。安全性の点ではどちらも心配なく使用できると思います。現実的には栽培時よりも、加工段階での薬剤処理などに注意が必要だと考えられます。加工段階での化学薬品等の使用も最小限に抑えているという点では、オーガニックコットンは他のコットン製品との差別化がされていると言えます。
> 日本オーガニックコットン協会へ
TOPへ
前出の綿の他にも、中国産の綿や旧ソ連の綿もありますが、あまり消費者の前にその名前が出る事は無い様です。例外的に中国のウイグル自治区のトルファン綿は有名です。また、アフリカのスーダン綿もエジプト綿と遜色ない超長綿です。
TOPへ
綿は(わた)とも(めん)とも読めますが、(わた)と読むのと(めん)と読むのでは少し意味合いが違います。綿(わた)と言った場合は通常綿花を指します。また布団などに入れる中綿(なかわた)を指す場合もあります。綿(わた)は古来、絹の真綿(まわた)を指す言葉でしたが、しだいにもめん綿(わた)を指すようになりました。今では化繊綿(かせんわた)もありますね。日本語と違い、英語では(わた)も(めん)もCottonと言います。パッチワークキルトを習った方の中には、キルト綿を(きるとめん)と読む人がいますが、日本語としては(きるとわた)と読むほうが一般的です。
TOPへ
手芸綿として売られている綿(わた)は、ポリエステルから出来た化繊綿(かせんわた)がほとんどです。化繊綿は軽く弾力性に富み手芸作品を作る上でたいへん便利です。ただし一度つぶれたら元に戻すことは難しいです。使う場合は、圧力のかからない作品に使うほうが良いかもしれません。(化繊綿のクッションがつぶれてしまい戻らないことなどよくあります。)しかしもっとも手軽で安価な綿ですから、上手に使いましょう。
TOPへ
つぶ綿は化繊綿ですが、その形状が粒状になっているのが特徴です。粒状になっている事のメリットとしては、ひとつひとつの綿(わた)の粒が反発しあって均一になりやすいという点があります。また、独立した粒の為に圧力がかかった部分の綿が他の場所へ逃げやすく、通常の化繊綿のように絡み合ったまま潰れてしまう事が少ない様です。ぬいぐるみ等にも最適な綿(わた)ですが、一般の手芸綿より値段が少し高いです。
TOPへ
キルトをされる方なら皆さん御存じの、シート状の綿(わた)です。お店で売られているキルティングの中に入っているあれですね。巾は1メートル前後のものが多い様です。この綿(わた)もポリエステルの化繊綿ですが、厚みが何種類かあります。作る作品によって入れる綿(わた)の厚みも考えなければいけませんね。
TOPへ
パッチワークキルトで使われる化繊綿ですが、キルト綿と同様にシート状になっています。しかし、キルト綿より薄く、また、芯地扱いになっている事からもわかる様に、あまりフカフカしていません。キルト綿はミシンで縫う事が多い様ですが、パッチワークキルトは手で縫う事が多いので、やはり薄い方が縫いやすいですね。
TOPへ
|