ここでは代表的な生地の織り方を組織別に紹介します。(左の目次は、探しやすいように、あいうえお順です。)
最初に、織物の三原組織を紹介します。生地はおよそ、平織り、綾織、朱子織、で織られており、これらを三原組織といいます。ほとんどの織物は、この三原組織で織られているか、それぞれの変化形や組み合わせによりできています。ですから、ここでは三原組織とそれ以外の織り方の4種類に分けていきます。
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生地の違い |
| 同じ組織の生地でも、色々な名前があります。説明文を読んだだけでは、違いの分かりにくい生地もあるでしょう。糸の太さが違っていたり、糸の太さが同じでも、打ち込み(生地の糸の密度)が違っていたり、仕上げや加工が違っていたりします。実物を見ることで違いが分かるのですが、文章にしてしまうと分かりにくいものです。また、実際に見ても分かりにくいものもあります。どちらに分類されるのか難しい生地もあるようです。また、同じ名前でもまったく違って見える生地もあります。あまり厳密に考えない方が良いかもしれません。目安や知識として活用してください。 |

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経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を一本ずつ交互に組み合わせた組織をいう。糸の交差点が多い為、硬めのものや張りのあるものになり易いが、しっかりとした織物に仕上がる。最も基本的な織り方。
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織り目が斜めになった組織をいう。表面に斜めの線が見える為、斜文織りともいう。平織りに比べ光沢があり、柔らかい風合いになる。経糸や緯糸の太さや密度を変えたり、糸の飛ばし方で色々な角度の綾が表現できる。
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サテンとも呼ばれ、経糸もしくは緯糸を長く表面にだし、光沢と滑らかさが特徴の織り方。三原組織中もっとも組織が弱い。
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平織りの仲間
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ブロード自体の意味は幅が広いという意味。織物はブロードクロスという。経糸と緯糸の太さが同じで、経糸の密度を緯糸の2倍にし、緯糸をカバーするように織ってある平織りの生地。緯糸の方向に細い畝ができる。一般的な素材は綿で、40番手の単糸で織ってあるものが普通である。シルケット加工を施され、光沢がある。Yシャツ・ブラウスなどに用いられるが、高級なものは60番手や80番手の双糸で作られる。ブロードクロスは米国の呼び名で英国ではポプリンと呼ぶ。毛織のものがポプリンと呼ばれることが多いのは、羊毛の本場英国の呼び方のためである。日本において綿素材をポプリンと呼んで区別する場合は、ブロードよりやや糸が太く20番手から30番手ものをいう。
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もとはフランスのローン地方で作られたごく薄手のリネンの織物。現在は綿ローンが主に出回っている。薄く柔らかいので夏のブラウスや子供服・ハンカチに使われる。もとがリネンのため綿で作っても、柔らかさの中にリネンのような若干の張りを持たせる。60番手以上の単糸を使い、肌がすける程度の薄さがある。
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経緯とも強撚糸の糸を使った目の粗い透けた織物。強撚糸を使っているため、生地はシャリ感と張りを持つ。綿のボイルは夏のブラウス・シャツ・ワンピースなどに使われる。ウールや化繊のボイルは婦人のドレス用素材として使われる。
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経に色糸を、緯に白糸を使った先染の平織り物で、表面が霜降り状の色になる。ダンガリーに似ているが、ダンガリーより薄手であり、主にシャツやワンピースに使われる。
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先染の糸を使いチェックやストライプを表した綿の平織り物。白糸と色糸を同じ幅ずつ織り込んでいき規則的な格子や経縞を表す。基本は白と色糸2色で織るが、数色を使ったものもある。
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薄地の綿の平織物。糊づけしカレンダー仕上げがされているため、平滑でパリパリとしている。糊づけされているため文字がにじみにくく、ゼッケンや学校の資材として使われる。洗濯し糊が落ちると柔らかくなる。
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金巾にカレンダー仕上げをした綿織物。薄手の素材でやや光沢がある。ローンとブロードの間ぐらいの厚さを持ち、糸通りが良いためパッチワークなどでよく使われる。
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本来シャツ用素材のことを云う柄や織り方に関係ない名称。一般的に薄地の平織りの生地をいう。シーチングに比べ薄手で高品質である。
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本来シーツ用の素材のことを云う。経緯の糸の太さの違いが少なく、太番手の綿の平織り。細布(20〜26番手)、祖布(20番手以下)が含まれる。シーツやカバー類、仮縫い用などに使われ、衣料にはあまり使われない。
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経緯に太番手の双糸や引き揃えの糸を使い密に織られた平織物。厚手で丈夫であり、帆、テント、スニーカー、トラックの幌などに使われる。和名は帆布(はんぷ)
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26〜40番手の単糸で、経緯の糸の密度をほぼ同数にして織られる平織物。キャンブリックや薄手のシーチングも含まれる。
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経緯に20番手単糸を使った平織物。太番手のため、やや厚みがあり丈夫。生成りと晒しがあり、巾のバリエーションも多く二巾(約76cm)から七巾(約220cm)の物もある。シーツや風呂敷などに使われる。もともとインド(天竺)から伝わったために付いた名。
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シアサッカーが正式名称。経に縞状のしぼの入った生地。本来経糸を張った部分と緩めた部分を交互に配してしぼを作った。現在は薬品処理でしぼを出した物が多い。(リップルと呼ばれ、色々な模様が出来る。)肌に密着しないため、夏のブラウスやパジャマなどにも使われる。
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綿のシャークスキンと同様、経糸を2本引きそろえ緯糸1本を交差した織物。経緯の糸の太さの差がシャークスキンよりも大きく密に織られている。長袖シャツの定番の素材で、オックスフォード大学の学生の着ていたシャツに由来する。やや厚みがあるが柔らかく、綿織物の中では比較的しわになりにくい。単色のものと、緯糸に白糸を使い、シャンブレーのように仕上げたものがある。
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シャークスキン{ななこ織り/綾織}
鮫肌の意味。綿の織物は撚りの強い経糸を2本引きそろえ、太い緯糸1本と交差させて作るため、表面にやや凹凸ができる。これを鮫肌に見立ててシャークスキンと呼ばれる。
しかし、毛織物の場合はまったく違う織り方で、経緯に違う色糸を使い2/2の綾織に織ったもので、特徴的な柄になる。
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経糸に細い糸、緯糸に太い糸、もしくは細い複数の糸を引き揃えて使い、はっきりとした太い横畝をだす織物。綿のものは張りがあり、婦人物の夏のスーツやジャケットとして用いられる。また、シルクや合繊のものは光沢を生かし、ドレッシーなスーツなどに用いられる。
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ウールのものを通常フラノ、綿のものをネルと呼ぶことが多い。
ウールの場合は経緯とも紡毛を用い主に平織り(もしくは綾織り)で織られる。織った後に縮絨しフェルトのような感触を出す。本ネルと呼ばれることもある。主にスーツなどに使用し、学校教材などにも使われる。
綿の場合も平織り・綾織り共にある。布の両面もしくは片面を起毛して柔らかい肌触りと保温性を持たせる。主に冬のパジャマ、ベビー用品、子供服からパネルシアターの材料として使われる。
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綾織りの仲間
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2/2の正斜文織。経糸の本数が緯糸の倍の本数を使う為、約60度の角度で織綾が出来る。一般的にウールの場合は60番手以上の双糸で織られており、綿の場合経に40番手の双糸緯に20番手の単糸などが使われる。
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英国のバーバリー社のギャバジンの登録商標で細番手で密に織られたギャバジンに撥水加工したもの。通常と異なり綾目はノの字ではなく逆向きである。現在は細番手の逆綾のギャバジンを一般的にバーバリーと呼ぶ。このため、コットンショップの店頭でバーバリーとして売られているものはバーバリー社のブランド品ではない。
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太番手の綿糸を使った厚手の綾織物。経糸を密に織るため急角度の斜文が出来る。デニムと並び厚手の綾織りの代表格。作業着やパンツなどに使用されている。
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経糸にインディゴで染めた糸を使い、緯糸に晒し糸を使った厚手の綾織物。フランスのニームで作られたサージ(serge de Nimes)が縮まってデニムとなったという。アメリカンジーンズの素材として一般的である。
デニムは1平方ヤード当たりの重さを単位とし、オンスで表される。軽いもの(薄い)は6オンスから、重いもの(厚い)で14オンスぐらいまで出回っている。
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本来経糸に晒し糸、横に色糸を使用したデニムに似た綾織物。インドのボンベイにあるダングリという地名が名の由来。デニムより薄手でカジュアルなシャツやワンピースに使用される。現在一般的に目にするダンガリーは平織りのものが多く、平織りのデニムもしくは薄手のデニムの意味合いが強い。
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経糸に双糸、緯糸に単糸か双糸を使った2/2の綾織。経緯とも同じ太さ同じ密度で織られる為、綾目がほぼ45度の角度になる。ウール素材が多いが元はシルクとウールの混紡で、イタリア語のsergeaが語源。しっかりとした素材で主にスーツや学生服などに使われる。縮絨起毛したミルドサージなどもある。
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twill(ツィル)=綾織の総称。全ての綾織が当てはまるが、特に個別の名称の付いていない綾織りを呼ぶことが多い。現在はギャバジンほど厚くなく、バーバリーほど密ではない比較的薄地の綾織りをツイルと呼ぶことが多い。
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経糸に杢糸、緯糸に単糸を用い2/2に織られた、高密度の綾織り。英国の地方Kerseyが語源。急角度の綾が特徴の比較的固めの素材。綿のカルゼはコートなどに、ウールカルゼはスーツやコートなどに使われる。
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綿の経緯とも双糸使いの綾織物で、中国から米国が買い付けて軍服に使用したことからこの名前が付いた。一般にカーキやオリーブなどの軍用色で染められ、軍服や作業着、カジュアルパンツ(チノパン)などに用いられる。
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英国ウイリアム・ホーリンズ商会の商標で、綿糸とウールの梳毛糸で織られた薄手の綾織り。軽く起毛されており、柔らかな風合いとドレープ製がある。紳士用のシャツに使われる。現在これに似たウールや綿の起毛の薄手綾織りもビエラと称されている。
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朱子織の仲間
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朱子組織の織物全般を指す。経糸もしくは緯糸を長く表面に浮かせることによって、糸の持つ光沢を際立たせ、ソフトな感触とドレープ性を持たせる。経糸が多く出たものを経朱子、横糸の多く出たものを緯朱子と呼ぶ。シルクや合繊のものが多い。
ブラウス、ドレスや舞台衣装などに用いられる他、綿サテンはベビーキルトやベビードレスなどに使用される。
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朱子の変化組織で梳毛ウールで作られる。糸の太さにより厚さもさまざまで、夏を除く3シーズンでスーツ・コートなどに使用される。また、化繊のものはカーテンなどインテリア用としても用いられる。
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その他の仲間
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ビロードとも呼ばれる。経糸でパイルをつくり、そのパイルの先端をカットすることにより毛羽を表した織物。表面が滑らかで光沢を持つ。主にシルクで作られているが、近年のものはレーヨン素材が多い。使用に際しては逆毛で使用し、毛を寝かすことの無いように注意が必要である。縫製に関して最も難しい部類の素材。
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ベルベッチンとも呼ばれる。綿のパイル織物。緯糸でパイルをつくり、そのパイルをカットすることにより毛羽を立てる。地の組織は平織りと綾織りがある。綿素材の為ベルベットに比べ扱いやすい。冬のジャケットなどに用いられる。また、インテリアやカバーリングにも使用される。
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縦方向に畝のあるパイル織物。本来綿素材だが、最近はレーヨン素材のものが衣料用として生産されている。畝の太さにより、太コール・中コール・細コールに分類される。それの組み合わせで、親子コールなどもある。冬用のカジュアルジャケットやパンツなどに用いられる。
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比較的撚りの甘いパイル織物。片面起毛と両面起毛があり、吸水性を高める為に量高に作られることが多い。糸の撚りや密度により用途は異なるが、フェイスタオルや雑巾・布巾からベビー用下着やバスローブのように衣料まで用途は広い。片面のループをカットし片面をループのまま残した両面タオルクロスをテリークロスという。
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レノ(リノ)クロスとも呼ばれる。からみ織りの薄く透けた織物で、2本の経糸で1本の横糸を絡み止める織り方。ざっくりとし適度な張りがある素材なので、夏の和装の素材やインテリア雑貨などにも使われる。寒冷紗は粗く織った綿の平織りで絡み織ではない。
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本来はピッケと呼ばれる。縦の畝織りの綿織物。二重織りとなっており畝を表す部分の下を数本の経糸が通っており、下地の横糸で止まっている織り方。夏の衣料や帽子、カバーリングなどに使用される。ピケ織りの一種で浮いた部分を色々な形にデザインしたアートピケも夏の素材として人気である。
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経糸と緯糸の浮かせた部分で蜂の巣状の四角の凹凸を作った織物。ハニコームと呼ばれる。また、菓子のベルギーワッフルのようにも見えることから、ワッフルクロスとも呼ばれる。薄地のものはタオルや夏の子供服に、厚地のものはカーテンや、吸水性を生かしバスマットなどにも使われる。
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ドビー織機で織られる織物。通常縦方向に規則的に地模様を入れて織られる。小さなカラフルな織り柄が多く、子供服やカバー類、テーブルクロスなどに利用される。
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本来、フランスのジャカールによる紋織機の織物のこと。ジャカード織機は紋紙を使い多色使いの地紋織りが作成できる。このジャカード織機により織られた単色及び多色使いの地模様のある織物を総じてジャカード織と呼ぶ。素材も厚さも色々なものが有り、衣料からインテリアまで幅広く用いられている。
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